「開き」や「壁」は誤解を生む用語
高校の野球部時代に、やたら「開き」や「壁」といった用語を聞かせれました。
「開くな」「開きが早い」「開きを我慢する」
「壁をつくって開きを我慢しろ」「壁を作って止めるから腕が出てくるんだ」
一昔前の本をみても、いっぱいでてきます。
とにかく、みんな「開き」とか「壁」という言葉が好きなようです。
今でこそ言いたいことは分かりますが、これらはかなり誤解を与える説明だと思います。
開くなといわれたって、投球でもバッティングでも最後には必ず身体が正面を向くんですから、開いてるじゃねーか!って思いませんか?
なので、開くか開かないかではないのです。必ず開くんですから。
結局、この人たちが言いたいのは、身体の捻りエネルギーを解放するタイミングのことです。
投球で言えば、リリースのタイミングに合うように上体の捻りを開放する。
バッティングで言えば、球をインパクトするタイミングに合うように上体の捻りを開放する。 ということです。
高校時代、開くな開くな!壁壁!言われ続けたある同級生は、壁すれすれに立って、腕を縮こませて変なスイングの練習を繰り返していました。
他のある先輩は、グラブ側の手を身体に叩きつけて(壁??)右手を振って投げていました。
今思い出しても笑いがこみ上げてきますが、変な指導を真に受けると、こういう悲惨なことになります。自分の身は自分で守るしかないのです。